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どうも、京都府向日市リズム鍼灸院 の湯村です。
先日、ニュース番組を見ていたら保育園の教育方針で「立腰(りつよう)」教育を実践されている園がありました。以前から少しずつ立腰については注目がされて、TVや雑誌で見かける機会も増えていました。しかし、まだまだ知らない人の方が多いんじゃないでしょうか?
そこで今回は、「立腰(りつよう)」とは何か?なぜ「立腰」が幼児教育にとって重要なのか?について解説していきます。
ではいっきまーす(o゚∀゚)o━!!
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立腰ってなに?
はじめて「立腰(りつよう)」という言葉を聞いた人もいるかと思います。
明治や大正時代の古い写真を見るといつも思うんですが、昔の人の姿勢ってすごくキレイですよね。背筋がピンと伸びています。
その理由は古来より日本における伝統芸能(能、歌舞伎、狂言)や武道(剣道、柔道、空手)、総合芸術(茶道、華道)において、姿勢というものが大変重要視されてきたせいではないかと思います。これらいずれの所作も骨盤が立ち、背筋が伸びていますよね。
しかし今はどうでしょうか?大人も子供も姿勢の良くない人がとても多いですよね。これについて「声に出して読みたい日本語」の著者である、齋藤孝さんがおもしろいことを仰っているので、少し長いですが引用します。
「現在の日本で、カラダに何が起こってっているか」という問いに一言で答えるならば<中心 感覚>が失われていると言うことになるのではないだろうか。自分の中にしっかりとした中心を感じることのできる人の割合は、かつてよりも相当減っている。
「明治の人は一本筋が通っていた」ということがしばしば言われる。これは、精神的な意味では善悪の基準がはっきりとしていたということや強い意志の力を意味すると同時に、身体の側面で言えば「腰を立てる」ことができていたことを意味する。
「腰を立てる」感覚は現在あまり強調されることがないが、あとで幕末・明治の写真を見るところで分かるように、当時は基本的な技であった。
出典:身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生
昔の人は「腰を立てる」ことができていたから、精神的にも一本筋が通っていた。つまり、精神をシャキッとさせたかったら、腰を立てて背筋をシャキッとさせろ!ということです。
これが立腰が重要視されている理由のひとつで、からだを通して心を強くしていくことができると考えられているんです。
そしてこの「立腰」を幼児教育の柱として提唱したのが、教育哲学者である森信三(もりしんぞう)氏です。
立腰が幼児教育にとって重要なワケ
森信三氏が提唱した立腰教育は、「身心相即(しんしんそうそく)」と呼ばれる考えがその中心にあります。
つまり『腰を立てて背筋をシャキッとすれば、心もシャキッとするよ』というわけです。
まだ言葉の理解できない幼児の場合、言い聞かせるよりも「立腰(りつよう)」で姿勢をシャキッとさせて、心の成長を助けようという考え方はとても理に適っているんではないでしょうか。
さらに、姿勢が悪いとからだにいろんな不調が出るため、幼児期の早い段階からこのように姿勢を正しておくというのは、将来の病気のリスクを減らす意味でも有効です。
あぐらをかくと腰痛の原因に!?さらにスタイルまで崩れるから要注意!一度身についた姿勢のクセってなかなか変えることができないですからね。
立腰の効果
「立腰(りつよう)」を実践するとこんな効果があるようです。
- やる気がおこる
- 集中力がつく
- 持続力がつく
- 行動が俊敏になる
- 内臓の働きがよくなり、健康的になる
- 精神や身体のバランス感覚が鋭くなる
- 身のこなしや振る舞いが美しくなる
実際からだのバランスを整えることで上に挙げたことは起こりますから、立腰を実践することでも同じことが起こるでしょう。
立腰(りつよう)でやる気スイッチをONに!立腰姿勢の7つの効果を大解説まとめ
今回は、「立腰(りつよう)」とは何か?なぜ「立腰」が幼児教育にとって重要なのか?について解説しました。
子供の成長に影響を与える姿勢の問題、それを解決する一つの方法が「立腰」だと僕は思っています。この記事を読んでいただいて、少しでも「立腰」について理解してもらえれば幸いです。お子さんのいらっしゃる方は是非ご参考に。
参考に、「立腰」を実践されている保育園の様子を載せておきます。7:10~からご覧ください。
ではでは。