腰椎圧迫骨折の安静期間について【圧迫骨折の治療期間は約3ヵ月】

突然、動けなくなるほどの痛みに襲われる腰椎圧迫骨折(ようついあっぱくこっせつ)。

症状と原因の詳しい解説はこちら
腰椎圧迫骨折とは?症状と原因について説明します!必ず治るから心配しないで!

ただし圧迫骨折に限らず、人間どんなに気をつけていたとしてもなるときはなるもんです。

そこで今回は、腰椎圧迫骨折になってしまったときにパニックにならないよう、安静期間・コルセット・治療法について解説していきます。

これを読み終わったあと、圧迫骨折に対するあなたの不安が少しでも解消してくれれば大変嬉しいです。

ではいっきまーす(o゚∀゚)o━!!

腰椎圧迫骨折とはどんな症状?

まずはじめに「腰椎圧迫骨折(圧迫骨折)」とはどんな症状なのか簡単に説明しておきますね。

圧迫骨折とは

外傷や椎骨の弱まりによる椎骨の崩壊のこと。椎骨の弱まりは骨粗鬆症や骨形成不全の患者、原発もしくは転移性骨腫瘍、感染による。

出典:圧迫骨折-Wikipedia

『骨折』というと骨がポキッと折れるのをイメージすると思いますが、「腰椎圧迫骨折(圧迫骨折)」は下図のように、折れるというより骨がグシャッと潰れてしまうのです。

圧迫骨折した背骨

そして骨折ですからほとんどの場合、動けなくなるほどの激痛を伴います。

「腰椎圧迫骨折(圧迫骨折)」が起こる原因として、以前は尻もちをついたとき腰の骨(腰椎)に強い負荷がかかって潰れるといったケースがほとんどでした。しかし、最近では高齢者を中心に骨粗しょう症の人が増えています。

骨粗しょう症が増えた要因
  • 運動不足
  • 食生活の変化
  • 平均寿命が伸びた

こういったライフスタイルの変化から、座ったりくしゃみをしただけで腰椎圧迫骨折を起こすことが多くなりました。

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腰椎圧迫骨折の安静期間について

次に腰椎圧迫骨折になってしまったときの安静期間について説明していきます。

腰椎圧迫骨折の『安静』とは

少しも動いてはいけない絶対安静

まずは『安静』とはどうすればいいのか?ここから説明していきます。

風邪をひいたときの安静

最初に知っておいてほしいんですが、腰椎圧迫骨折の『安静』って風邪をひいたときなんかの『安静』とは意味が全然違うんですよ。

風邪の場合だとトイレや食事に起き上がったり、調子が良ければお風呂に入ることだってありますよね。

「家の中で大人しくしておく」これが風邪をひいたときの『安静』です。

腰椎圧迫骨折の安静

腰椎圧迫骨折の『安静』は少しも動いちゃいけない『絶対安静』を意味します。

絶対安静とは

病気やけがの重い人を、外部からの刺激を避けて、寝たまま動かさず平静な状態を保たせること。

出典:安静-コトバンク

現実的に考えて『絶対安静』はムリだと思いますが腰椎圧迫骨折では、基本的に腰に負担がかかる動きは一切しちゃダメなんです。

腰に負担がかかる動き
  • 腰を(前後左右に)曲げる
  • 腰を(左右に)ひねる
  • 腰で(上半身を)支える

こういった腰の骨に負担がかかる動きのことで、この動きをいかに行わないで過ごせるかが腰椎圧迫骨折の安静期間のポイントになってきます。

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腰椎圧迫骨折の安静期間の目安

腰椎圧迫骨折の安静期間

腰椎圧迫骨折は骨がグシャッと潰れてしまうんですが、このグシャッと潰れてしまった骨がもとの硬さになるには最低3ヵ月はかかります。

だとすると腰椎圧迫骨折の安静期間の目安は3ヵ月になるかというとそうではありません。

潰れた骨はだいたい2~4週間で徐々に硬くなり始めます。これを「仮骨の形成」というんですが、こうなると少し動いても痛みを感じなくなります。

しかしこの仮骨が形成される前に腰に負担をかけてしまうと、潰れた骨はさらに潰れて背骨の形が変わってしまうこともあります。

よく高齢者の方で背中が丸くなったり、からだが横に曲がってしまっている人がいますが、あれは圧迫骨折で骨が潰れてしまって背骨の形が変わっている可能性もあります。

つまり、腰椎圧迫骨折の安静期間の目安は受傷してから2週間と思ってください。

腰椎圧迫骨折も骨が折れているわけですから、ほかの骨折と同じように『安静期間』が絶対に必要なんです。

でも圧迫骨折は折れていてもほかの骨折と違って腫れたり、内出血が起こったりしないので動き回る人が非常に多いんですよね。

痛みが出始めてから2週間の間いかに『安静』にできるか、ここで完治までにかかる期間は大きく変わりますし、痛みに苦しむ時間だって当然違うので気をつけてほしいですね。

注意
安静期間については医師によって指導方針が違います。担当の先生とよくご相談の上ご判断ください。

高齢の方の場合、安静に過ごすために介護用べッドの購入も考えておくことが必要です。こちらのサイトは商品説明も詳しく値段も幅広いので、状態に合った商品が選べると思います。

公式サイトはこちら


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腰椎圧迫骨折の固定具について

腰椎圧迫骨折になって仮骨が形成するまで2週間、骨がもとの硬さになるには最低3ヵ月かかると説明しましたが、その間は腰に負担をかけるのは絶対にNGです。

腰に負担をかけないためには、ギプスコルセットといった固定具が必要になります。

そんなことを言われてもギプスやコルセットのことなんてよく分からないと思うので、ここではメリット・デメリットと合わせて説明していきます。

ギプス

足を骨折したときなんかに包帯と石膏を使って、患部をガチガチに固めているのを一度くらい見たことがありますよね?(最近では石膏ではなくガラス繊維を使うようです)

あれが「ギプス」です。

その「ギプス」を胴体に巻いたものが「体幹ギプス」です。市販ではなく病院でからだに合わせたものを作ってもらいます。

ギプスのメリット
  • 強制的に動きが制限されるため腰の負担がかなり減る
ギプスのデメリット
  • 体幹をガッチリと固定されるため圧迫感やストレスを感じる
  • 循環障害や消化器症状、褥瘡、筋力低下の心配がある
  • 基本、寝てる間も着けっぱなしで不衛生
  • 短期間しか装着できない

ギプスは固定力とフィット感が強いためからだを曲げたりひねったりできません。普通、どんなに安静にしたくても、どうしてもからだが動いて腰に負担がかかってしまいます。受傷後から2~4週間はこれを付けて腰をサポートするのがいいでしょう。

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コルセット

素材によって硬性コルセットと軟性コルセットの2種類があり、硬性コルセットの方が固定力が高いです。

どちらも病院で購入することが多く値段はすごく高いです。保険が適用されるため請求すれば返金されますけどね。

コルセットのメリット
  • 自分で簡単に着脱ができる
  • 圧迫感や不衛生といった体幹ギプスで起こるようなデメリットがない
コルセットのデメリット
  • 硬性・軟性とも既製品なので固定力は「ギプス」に比べて低い
  • 皮膚との間に隙間ができるため傷ができやすい

ちなみに軟性コルセットはネットでも買えますよ。

プロ鍼灸師のおすすめ

コルセットの付け方はこちらの記事を参考に
腰痛コルセットの付け方・巻き方!効果の上がる方法を紹介します
注意
ギプスもコルセットも長期間つけていると腰の周りの筋力が低下してしまうので、注意が必要です。

腰椎圧迫骨折の外科的治療

腰椎圧迫骨折の手術

ここでは腰椎圧迫骨折の外科的な治療法について紹介していきます。

先ほど、ギプスやコルセットを付けて腰に負担をかけるなと説明しましたが、もちろん圧迫骨折になった人がすべてこの治療法を行うワケじゃありません。

体幹ギプスやコルセットを作らず安静にだけさせたり、コルセットを付けてすぐに運動療法を始めたりと色々な治療方法があります。

これは腰椎圧迫骨折の状態や患者さんの健康状態、医師の判断によっても色々と分かれるところです。

さらに足にシビレがあると手術をする場合もあります。以下が圧迫骨折でよく行う手術の方法です。

経皮的椎体形成術(PVP)
つぶれてしまった骨にセメントを流し込んで短期間で固める

参考:経皮的椎体形成術(PVP)

高周波熱凝固法
神経の中にあるたんぱく質を固めて、痛みの信号をブロックする

参考:高周波熱凝固法

どちらの治療法もうまくいけば短期間の入院で完治します。ただし、リスクや副作用はありますよ。まぁこれはどんな治療法にも言えることですが。

リズム鍼灸院の腰椎圧迫骨折の治療法

痛みが出始めてから2週間を『安静』に過ごせば腰椎圧迫骨折はかなり改善されるはずです。

問題は腰椎圧迫骨折が治ったあとです。

腰椎圧迫骨折の原因が「重いものを持った」「尻もちをついた」などハッキリとした理由があれば二度とならないかもしれません。

しかし、思い当たる原因がないのにいつの間にか圧迫骨折を起こした人は何度も繰り返す可能性が非常に高く、注意が必要です。

腰椎圧迫骨折を繰り返す人の特徴

特に高齢者に多いんですが、実際に治りかけ、もしくは治ってしばらくして圧迫骨折をするケースはとても多いです。

その理由は、腰に負担のかかる動きを改善できていないからです。

高齢者や骨粗しょう症の方が全員腰椎圧迫骨折になるわけではありません。高齢者全体の比率でいうとごく僅かなはずです。

それでも腰椎圧迫骨折になっているのは、あなたの普段の動きが腰に負担をかけているからです。

腰椎圧迫骨折を繰り返す原因

圧迫骨折を繰り返す人とそうでない人の違いは「姿勢」や「骨格」から生まれます。

姿勢が悪く骨格が歪んでいると日常生活を送るだけでからだにはどんどん負担が増えていきます。その負担の蓄積の結果腰椎圧迫骨折を起こしたんです。

当院の腰椎圧迫骨折の治療法

姿勢改善施術

腰椎圧迫骨折を治すだけならそんなに難しくはありません。安静にしていれば必ず良くなります。

大事なのは、姿勢や骨格の歪みを正して腰に負担の溜まりにくいからだを作ることです。

腰椎圧迫骨折はこう治す!
  • 腰に負担をかけている姿勢の改善
  • 骨格の歪みを正す

痛みをとるだけでなく、二度と圧迫骨折を繰り返さないために。

STOP!再発

リズム鍼灸院は痛みの出ないからだ作りに本気で取り組んでいます。

腰椎圧迫骨折で悩まされてきた方はぜひ一度ご相談ください。圧迫骨折を繰り返さないからだ作りを一緒にやっていきましょう!

まとめ

今回は、腰椎圧迫骨折になってしまったときの安静期間・コルセット・治療法について解説しました。

腰椎圧迫骨折の安静期間では特に初期の段階が非常に重要になってきます。ここの過ごし方で予後が大きく変わってくるのでお気をつけください。

ただし、圧迫骨折の状態や医師の指導方法によっては今回解説した治療方法と違う場合もあることをご理解ください。

そして痛みが長く続くことの多い「腰椎圧迫骨折」ですが、必ず治るので心配しないでくださいね。

ではでは。

「どの治療院を選んでいいか分からない」という人のために、僕なら行かない治療院の特徴を10コ具体的に書きました。

6 COMMENTS

平良 妙子

83歳の母が2年前に圧迫骨折をしました。当初はぎっくり腰と思って、3週間ほど近所の鍼灸医院で治療を受けていたのですが、なかなか良くならず、整形外科にてMRIを受けた結果、圧迫骨折(少し内出血あり)との診断でした。
2ヶ月間ほどコルセットをしてました。その後、同病院で週一のリハビリが始まりました。更に、ペインクリニックで神経ブロック注射も受けてました。 1年経過後に、杖をつきながら一人で歩けるようになりました。 しかし、8ヶ月前から再度痛みが出てきてます。 整形外科のDRは、これからはデイケアーでリハビリを続けるほうが良いと言って、紹介状を書いてくれて、今現在は、他の整形外科が併設しているデイケアーにて、機能訓練と称して機械を使ったリハビリをしてます。 8ヶ月間も通所してますが、痛みは未だあります。果たしてその機械を使った(自転車こぎ、など)が本当に良いのかわかりません。 Dr.たちは年寄りの母が完治することはないと、不親切にもはっきりと言うので、本当に母がかわいそうでなりません。  私は現在イギリスに住んでますが、母の看護のために毎年里帰りをして、付き添いしてます。 今月12日に日本へ2ヶ月間滞在予定で帰国する予定です。母のことを思うと本当に辛いです。  

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湯村 智明

平良妙子さん、コメントいただきありがとうございます。
約2年もの間お母様は痛みが続いているようで、とてもお辛いでことでしょう。離れていれば尚更心配だと思います。

お母様は痛みが再発されてから再度MRIの検査をお受けになられましたか?
高齢者の圧迫骨折の場合、一度骨折が治ったあとも再骨折を起こしやすい傾向があります。そしてもし再骨折を起こしていれば運動療法のようなリハビリはかえって回復を遅らせることになります。圧迫骨折と同じ痛みが続いているようであれば、一度検査を受けてもいいと思います。
そして仮に再骨折が起きていなくても、2年間痛みのある状態が続いたため、からだのバランスが大きく崩れてしまい痛みを感じているのかもしれません。それでしたら治療をすれば痛みを和らげることもできるので、そのときは一度当院へお越しください。しっかりと治療させていただきます。

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岡本 毅

圧迫骨折、レントゲン写真で3~4箇所に圧迫骨折が見受けられました。
読ませていただき大変さんこうになりました。

返信する
湯村 智明

岡本 毅さん、コメントいただきありがとうございます。

圧迫骨折が3~4ヵ所とはなかなか大変ですが、ブログを参考にして頂いてしっかりとご養生ください。

質問があればいつでもお待ちしています。

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浜崎洋子

88歳の母です。2軒の病院で診て頂きましたが圧迫骨折との診断でした。が、左の尻が痛いようで、背骨よりその方が歩行に支障をきたしてるようです。坐骨神経 にさわっているのでしょうか?両足がパンパンに腫れています。椅子に座っていることも多いですが、寝ていてもひきません。足が腫れる原因は何でしょうか。教えてください。

返信する
湯村 智明

浜崎 洋子さん、コメントいただきありがとうございます。

実際に診ていないのでハッキリとは分かりませんが、痛みで動きがかなり制限されていると思いますので運動不足による足のむくみかもしれません。

あとは同じく運動不足から内臓の働きが低下し、そこから足の浮腫が出ている可能性もあります。88歳とご高齢のためほかに何か内科的な疾患を持っておられる場合、そちらも考慮しながら治療を行っていったほうがいいと思います。

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