この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
どうも、京都府向日市リズム鍼灸院 の湯村です。
今回のブログは治療家に向けた内容になっています。
「腰が痛い、膝が痛い」
こんな悩みを抱えている患者さんは多いですが、症状には必ずそれを引き起こす原因があります。その原因を見つけて取り除くのが僕たち治療家の仕事ですよね。
ただ原因には「根本原因」と「発生原因」の2つがあるのを治療家のみなさんはご存知ですか?この2つの違いをキチンと説明できないと患者さんは施術を続けてくれません。
そこで今回はゴチャゴチャになりやすい「根本原因」と「発生原因」の2つの原因について分かりやすく説明していきます。
患者さんへの説明の参考になれば幸いです。
ではいっきまーす(o゚∀゚)o━!!
見たい場所へジャンプ
根本原因と発生原因と症状の違い
それでは症状の原因となる「根本原因」と「発生原因」の違いについて説明していきます。あとついでに「症状」についても一緒に。
症状は「患者が感じる違和感」
まずは「症状」について。
症状にはざっくり分けると「自覚症状」と「他覚症状」があるのでそこから説明します。
患者本人が感じることのできる違和感
- 腰が痛い
- 肩がこる
- 頭が痛い
- 腕が上がらない
- 目が見えにくい
- 眠れない
患者本人に自覚はなくレントゲンやMRIで出てくる所見
- 背骨が曲がっている
- ヘルニアがある
- 軟骨がすり減っている
僕たち治療家が診ないといけないのは「自覚症状」の方で「他覚症状」は参考程度で多くは無視します。
ほとんどの腰痛は検査で痛みの原因が特定できないことは厚生労働省のデータで公表されています。
参考 腰痛対策厚生労働省ですから「ヘルニア」でも「骨粗しょう症」でも「脊柱管狭窄症」でも施術には関係ありません。画像診断で変化がなくても「痛み、シビレ」はなくなりますから。
他覚症状にとらわれ過ぎると治療の本質から外れてしまうので注意した方がいいです。
治療家が治すのは患者本人が感じることのできる「自覚症状」ですから。
発生原因は「ストレス」
症状の原因には「根本原因」と「発生原因」があると言いましたが、まずは発生原因から説明していきます。
患者さんとよくある会話で、良くあるこれ。
この「昨日仕事が忙しくて」が発生原因です。
- 暑い
- 寒い
- 湿気が多い
- デスクワーク
- 長時間歩いた
- 重たい荷物を持ち上げた
- 仕事に行きたくない
- 彼女とケンカした
身体的・精神的・気候といったものがストレスになって不健康になります。
ここに挙げた原因が根本的な原因じゃないの分かりますかね?
メチャクチャ元気だったら暑かろうが長時間デスクワークが続こうが何の症状も出てきませんよね。
若い頃は耐えれていたはずのストレスで調子を崩してしまうのは、若い頃と比べて何かが変わってしまったからです。
その変わってしまったものが根本原因です。
根本原因は「姿勢」
若い頃と比べて変わったもの、それは姿勢です。
姿勢は「骨盤の歪み」や「猫背」といった骨格のことですが、普通は年齢とともにドンドン骨格は歪んでいきます。
すると立っていても座っていても、寝ていても姿勢が悪いと常にからだに負担がかかり続けるためいつかパンクします。
それは痛みやシビレとなって現れます。
さらに姿勢が悪いと負担がかかるのは筋肉だけじゃなく自律神経にもストレスを与えるため、あらゆるからだの不調の原因になります。
- 血液の流れが滞る
- 冷え性
- 食欲不振
- シビレ
- 不眠
このように姿勢の歪みを放っておくと「ちょっと重い物を持った」「寒い」といった変化(発生原因)にからだが付いていけなくなります。
姿勢の歪みを治す = 根本原因の改善
原因の違いが分からない院へ患者は通わない
「根本原因」と「発生原因」
この2つの違いが分かっていないと患者さんは施術を続けてくれないと最初に言いましたが、よく考えてみてください。
患者さんに症状の原因について説明するとき「あなたの肩こりの原因は仕事のデスクワークが原因です」なんて言われて誰が来ます?仕事を変えない限り肩こりは一生治らないんですよ。治したくて来ている患者さんがこう言われてその治療院に通うわけないでしょ。
発生原因なんて自分でコントロールできないものが多いんですからそこまで神経質にならなくてもいいんです。
本当に患者さんを健康にしてそれを維持してもらいたいなら、根本原因である「姿勢」を改善させる方にフォーカスすべきです。
まとめ
今回は、治療家も勘違いしやすい「根本原因」と「発生原因」の2つの原因について分かりやすく説明しました。
治療院のHPには「根本原因を改善させます」とよく書いてありますが、ほとんどの院は「根本原因」と「発生原因」がゴチャゴチャになっています。
ここをしっかり理解して患者さんへ説明できればスムーズに施術が進んでいくと思います。
ではでは。