寝返りしない大人は腰痛が起こりやすい!これ多分ウソですね

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どうも、京都府向日市リズム鍼灸院 の湯村です。

みなさん、こんなフレーズ聞いたことありませんか?

  • 寝返りは健康に必要
  • 腰痛の原因は寝返りができていないからだった

大人が一晩で行う寝返りの理想回数は20~30回だと言われていて、これより少ない回数だと腰痛含めからだへ色々と悪影響を及ぼす。というのがこの手の内容です。

「腰痛 寝返り 大人」で調べるとほとんどの記事で「腰痛の原因は寝返りが少ないためだった!」と書いてあります。

注意
最終的に「寝具変えろ」と言って販売ページへ誘導されることもあるので気をつけてくださいね。

僕は施術のため、普段から患者さんの睡眠について詳しく話を聞いています。その中で、寝返りの少ない患者さんの調子が悪いと思ったことはありません。

むしろからだに不調がある人ほど寝返りが多く、良くなっていくにつれ寝返りの回数は減っていきます。

今回は、寝返りしない大人は腰痛が起こりやすい!に対する僕の意見を書いていきます。寝返りしてるのに痛いんですけど、という人はぜひ参考に。

ではいっきまーす(o゚∀゚)o━!!

寝返りしないとからだはどうなる?

寝返りしないとどうなるか

寝返りしないとからだはどうなるんでしょうか?

TVや腰痛の特集記事なんかではこのように説明されています。

寝返りしない場合のからだ
  1. 同じ部位の血行が滞る
  2. 熱や湿気がこもる
  3. からだが歪む

これらの意見についてもう少し詳しくみていきます。

1.同じ部位の血行が滞る

寝返りが少ないと体重がかかっている部位には長時間負荷がかかるため、その場所の血液の流れが悪くなってしまうそうです。

血液は酸素や栄養素を運んでくれるので、寝返りをしないで血行が滞るとそこが酸欠状態になり炎症反応が起こって痛くなる。ということらしいです。

炎症反応の原因と症状とは?炎症について世界一分かりやすく解説!

2.熱や湿気がこもる

寝返りが少ないと布団とからだの間に熱や湿気がこもり過ぎて、その不快感から眠りが浅くなって腰痛の原因になるそうです。

寝返りをして熱や湿気を逃がすことで、朝まで快適に寝れるんだそうです。

3.からだが歪む

僕たち二足歩行の人間は日中、重力によって上から下に圧力がかかっているため骨格が歪んでいきます。

寝返りはその歪みをリセットしてくれるもので、寝返りが少ないとからだが歪んだままになってしまって腰痛が起こる。らしいです。

以上がTVや腰痛の特集記事でよく言われている内容です。次にこれについて僕の意見を述べていきます。

寝返りしないと腰痛が起こる!について思うこと

先ほど挙げた「寝返りしないとからだに起こる影響」について、僕の意見を書いていきます。

基本的に僕は、からだの歪みを整えて仰向けに寝ていれば寝返りをしなくても大丈夫と思っています。

つまり、寝返りが少ないから調子がおかしくなるんじゃなくて、そもそも調子のおかしい状態で寝てるからから良くならない。こう考えています。

次にその根拠について説明していきます。

理想の姿勢は仰向け

まず「なぜ仰向けに寝ないといけないか?」これからいきます。

寝るときの姿勢についてですが、多くの人が寝るときにとる姿勢はだいたい次の3つになると思います。

寝方のパターン
  1. 仰向け
  2. 横向け
  3. うつ伏せ

この中で寝るときにとる理想の姿勢は仰向けです。なぜなら仰向けで寝るのが一番からだに負担がかからないからです。

仰向けになるとからだを広い面で支えますよね?

頭の後ろから背中、腰、太ももの裏、踵、といったようにからだの裏の面を使って体重を支えていきます。これだと体重が分散するため各場所にかかる負担が軽くてすみます。

横向け・うつ伏せがダメな理由

逆に横向けになるとからだの側面で体重を支えることになります。

からだの側面で支えると裏面よりも体重を分散させる面積が少なくなるため、各場所にかかる負担が大きくなります。下になった腕や腰はかなりツラいですよ。

うつ伏せもからだの表の面で体重を支えるので面積は広いんですが、首が捻じれて腰も反ってしまい、胸も圧迫されて呼吸がしにくくなるのでダメです。

こうなると寝てる間はなるべく仰向けがいいということになりますよね。

寝返りの回数が多くなるということは、横向きやうつ伏せになる回数が増えるということです。寝返りをしてわざわざ負担のかかる姿勢になってどうするんでしょう。

それに横向けではからだの力は抜けません。小さい面でからだのバランスをとっているため、力を入れてないつもりでも必ずどこかに力が入ってリラックスできないんです。

うつ伏せは胸を圧迫して大きな呼吸ができないのでこれもリラックスできません。リラックスができないと血管は収縮して血液の流れは悪くなるため、横向けやうつ伏せでは血行が悪くなります

なぜ仰向けが良いのか?

これが仰向けの場合、からだの力が完全に抜けるため、リラックスできて血液の流れもよくなります。それに仰向けだと布団と腰の間には隙間ができるはずなので、筋肉を圧迫されたりなんてしませんから。

以上の理由から、最初に出てきた「寝返りしないとからだに起こる影響『1.同じ部位の血行が滞る』」は仰向けで寝ればほとんど影響がないことが分かります。

むしろ寝返りして横向けやうつ伏せになる方がよっぽど血行が悪くなりますよ。

まずはからだの歪みを整えよう

「仰向けで寝とけさえすれば腰痛は起こらないのか?」というとこれがそう簡単じゃないんですよ。

確かに仰向けはからだに負担が少ない姿勢なんですが、からだの歪んでいる人はそもそも仰向けで寝ても力が抜けていません。リラックスができないんです。

先ほど、「寝返りしないとからだに起こる影響『3.からだが歪む』」の説明で、二足歩行している僕たちは日中に骨格が歪んでくる。とありましたよね。

あれは正しくて、僕たちのからだは日常生活を送っていく中で骨格は歪み、筋肉は疲労していきます。

そしてその歪みや疲労が大きくなってくると、仰向けでもからだに力が入り、寝ていても緊張した状態になってしまいます。

だから朝起きたときから腰が痛いんです。寝てる間に余計からだ疲れてますからね。

朝起きると腰が痛い人は必ず読んだ方がいい!寝起きに腰痛が起こる3つの原因

そしてその日中のからだの歪みは『寝返り』ではとれません。

寝返りでからだの歪みが取れるのか?

『寝返り』でからだの歪みがとれるなら、寝返りの回数が多いほどからだの歪みは解消するはずです。

でもTVや腰痛の特集記事では、「寝返りが少ないのはダメだが多すぎるのもダメ」というナゾの説明をしています。

そりゃそうです。寝返りの回数が多い人って、腰が痛くて寝てる間ずっとゴロゴロしてる人ですから。全然治っていませんよ、この人たち。

寝返りでからだの歪みはとれないんですから、解決法は寝る前にしっかりとからだの歪みを整える、もしくはからだをリラックスさせるような工夫をするしかありません。

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なので、寝返りの回数が5回だろうが20回だろうが100回だろうが、からだが歪んだままで寝れば回復はしません。朝起きたら腰は痛いです。

日頃からからだの歪みを整えておきましょう。

熱や湿気がこもるについて

最後に「寝返りしないとからだに起こる影響『2.熱や湿気がこもる』」について少し。

熱や湿気がこもって眠りが浅くなるのが腰痛の原因になることはないでしょうが、暑くて寝返りの回数が多くなることはあると思います。

代表的なのが子供の寝返りです。

子供って異常に寝返りしますよね。あれは暑いからです。子供は大人よりも体温が高いため、すぐに熱がこもってしまって寝返りが多くなるんです。

それにとんでもない格好で寝ていても悪くならないのは、からだが歪んでいないからです。

まとめ

今回は、寝返りしない大人は腰痛が起こりやすい!に対する僕の意見を書いてみました。

寝返りが少ないって理由がすべての腰痛の原因みたいに言われているので、それをあまり鵜呑みにしないように。

それと間違っても安易に高級寝具を買ってしまわないよう気をつけてくださいね。

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ではでは。

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