
どうも、京都府向日市 リズム鍼灸院の湯村です。
当院の患者さんにも多い「テニス肘」ですが、これを読んでいる方の中にも肘にサポーターを付けたりテーピングを巻いたりしている方もたくさんいらっしゃいると思います。
テーピングは筋肉や関節の動きをサポートして痛みを軽くするのにとても効果的ですが、反面自分では巻きにくいという欠点もあります。誰かに巻いてもらうにしても複雑な巻き方だと難しいですし。
そこで今回は、誰でも簡単にできるテニス肘に効果的なテーピングの巻き方を紹介していきます。普段僕が患者さんに自宅でやってもらっている方法ですから一人でもできるので、ぜひやってみてください。
テニス肘で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ではいっきまーす(o゚∀゚)o━!!
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テニス肘に効果的なテーピングの方法
それではさっそく「テニス肘に効果的なテーピングの巻き方」を紹介していきますね。
テニス肘のことがよく分かっていない人はまずはこちらの記事から読んでみてください。
関連:テニス肘の原因と治し方!肘の外側が痛いテニス肘を分かりやすく解説
巻き方の手順は以下のようになります。
- テーピングを用意する
- 袖をめくる
- 肘の位置を確認する
- 肘の下へテーピングを貼る
- 裏側に向かって一方から貼る
- 反対側を貼る
- 完成
では順番に解説していきましょう。
1.テーピングを用意する
まずはテーピングがないと話になりません。テーピングにも色んな種類がありますが、今回はこのテーピングを使っていきます。
このテーピングの幅と伸縮性が色んな症状に使いやすいのでおすすめです。基本的に毎日張り替えるものなのでまとめて買うのがお得ですよ。

▲これを20㎝の長さに切ります。テープの1マスが5㎝になっているので4マス分です。
2.袖をめくる

▲長袖の場合はガッツリと袖をまくっておきましょう。服に引っ付くとテーピングがダメになっちゃうんで。
3.肘の位置を確認する

▲次に痛みが出ている肘の位置を確認してください。
肘を軽く曲げると赤矢印の場所に骨が出てくるんですが、テニス肘はこの肘の外側「外側上顆(がいそくじょうか)」と呼ばれる位置に痛みを感じます。
テーピングはこの外側上顆の下へ貼っていくのでしっかりと確認を。
もし肘の外側じゃなくて内側が痛いという人がいればそれは「テニス肘」じゃなく「野球肘」なのでこの記事を読むといいですよ。
関連:肘の内側が痛い!手を握ると”肘の内側が痛い”原因を分かりやすく解説
4.肘の下へテーピングを貼る

▲先ほどの外側上顆の下にテープを貼っていきます。肘というより腕になりますね。
5.裏側に向かって一方から貼る

▲どちらからでもいいので裏側に向かって片方ずつ貼っていきます。このときテープを引っ張って少し締まるくらい貼るのがポイントです。
6.反対側を貼る

▲反対も同じようにテープを引っ張りながら貼っていきます。
7.完成

▲完成です。慣れてくれば1分ぐらいできるようになりますよ。

▲裏側はテープが重なるように。重なりが大きくずれないよう注意して。
テニス肘の原因
ここで「テニス肘」の原因について少し説明していきます。
テニス肘は炎症が原因

上の図は腕の筋肉の様子を表したもので、赤丸で囲ってある場所に「外側上顆」って書いてありますよね?
ここがテニス肘の痛みの場所だと先ほど説明しましたが、「テニス肘」は簡単に言うと外側上顆が炎症を起こすから痛くなるんです。
炎症がよく分からないという人は捻挫を思い出してみてください。
捻挫ってぶつけたり、捻ったりすると腫れて熱っぽくなることですよね。あの腫れたり熱っぽくなる反応が「炎症」と呼ばれていて、炎症が起こるともれなくその場所には痛みを感じます。
炎症について詳しくはこちらの記事に。
関連:炎症反応の原因と症状について!炎症について世界一分かりやすく解説!
「テニス肘」も外側上顆に炎症が起こることで肘に痛みを感じているんです。
でも「テニス肘」になっている人のほとんどがぶつけたり、捻ったり、ましてやテニスなんかした覚えがないのに痛みを感じているんじゃないでしょうか?
それはなぜか?
その原因は、手首を使い過ぎているからです。
手首を使い過ぎると肘には負担がかかる

先ほどの図をもう一度見てもらうと、肘の外側にはたくさんの筋肉がくっついているのがよく分かります。
- 長橈側手根伸筋
- 短橈側手根伸筋
- 指伸筋
- 小指伸筋
- 尺側手根伸筋
これらの筋肉はまとめて伸筋群と呼ばれていて、手を開いたり手首をクイッと反らすような動きをするときに使う筋肉です。
この「手首をクイッと反らす」が多いとテニス肘になります。
「いやいや、普段手を握ることはあっても手首をクイッと反らすような動きなんてそんなにたくさんやってないよ」こう思いませんでしたか?
でもこれが意外とそうでもなくて、僕たちの日常は手首をクイッと反らすような動きであふれているんですよ。
例えば、
- 字を書く
- キーボードを叩く
- 洗い物をする
- 草を抜く
- 鍋を振る
- 洗濯物を干す
- ハンドルを握る
- つり革を掴む
上に挙げた動きで僕たちは必ず手首をクイッと反らしています。試しに手首を動かさないで字を書いてみてください。すごく書きにくいですから。
というわけで僕たちは日頃から手首をクイックイッさせて伸筋群と呼ばれる筋肉をムチャクチャ使っているんです。
この伸筋群は使えば使うほど疲労して、その負担は伸筋群のスタート地点である「肘の外側」にかかってくるんです。
つまり、
手首の使い過ぎ ⇒ 伸筋群に負担がかかる ⇒ 肘の外側に疲労がたまる ⇒ 肘の外側に炎症が起こる ⇒ テニス肘になる!
こういうことです。
だから仕事や家事の忙しい人に「テニス肘」で悩んでいるケースが多いんです。
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まとめ
今回は、誰でも簡単にできるテニス肘に効果的なテーピングの巻き方を紹介しました。
テニス肘は腕の使い過ぎで起こる症状ですが、だからといって腕を使わないようにすることはなかなかできないと思います。
だったらなるべく負担のかからないように使うしかないので、当院ではテニス肘の患者さんに今回紹介したテーピングの方法を指導しています。
慣れてくれば誰でも簡単にできる方法ですから、みなさんもチャレンジしてみてくださいね。
どうしてもテープが巻けないという人にはこのバンドが一番おすすめかな。
ではでは。
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