サウナに代謝を上げる効果はあるのか?【結論:条件次第であります!】

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どうも、京都府向日市リズム鍼灸院 の湯村です。

サウナには代謝を上げる効果があるのか?それともないのか?

これについては「新陳代謝が良くなって効果がある」「いやいや、水分が出ているだけだから効果がない」「デトックス効果はあるよ」などなど色んな意見を見かけます。

治療家の立場から考えて「水分出てるだけ」とこれまでは結論づけていました。でも本当にそうなのか?一度じっくり考えてみました。すると色々と違った視点からサウナの効果が見えてきて効果あるんじゃないか、と思い始めました。

今回はそんな話です。

サウナで新陳代謝が上がるのか?

サウナ

まずよく言われる『サウナで新陳代謝が上がるのか?』これについて考えてみます。

新陳代謝(しんちんたいしゃ)とは

古いものが新しいものに次々と入れ替わることを言う。 特に、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという使われ方をするが、これはしばしば生化学における代謝の意味ではなく、細胞自体の入れ替わりを意味する表現である。

出典:新陳代謝-Wikipedia

新陳代謝は簡単に言うと、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることです。細胞が生まれ変わるときにエネルギーが必要になるため、新陳代謝の激しい人は食べたものがエネルギーに変わりやすく太りにくいと言われています。

この新陳代謝がサウナに入ると上がるのか?

上がるわけないでしょ。

細胞が生まれ変わるんですよ?ちなみに細胞の生まれ変わりの周期は以下のようになっています。

こんな感じで全身の細胞は生まれ変わる
  • 胃腸の細胞は約5日周期
  • 心臓は約22日周期
  • 肌の細胞は約28日周期
  • 筋肉や肝臓などは約2ヶ月間の周期
  • 骨の細胞は約3ヶ月周期

細胞が新しく生まれ変わるまでの周期も場所によって違います。これがサウナ入って汗をかくと早くなるってどういう理屈でしょうか?

これ、おそらく基礎代謝のことが言いたいんじゃなかろうかと。

基礎代謝(きそたいしゃ)とは

何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動で必要なエネルギーのこと。

出典:基礎代謝-Wikipedia

僕たちはからだを全く動かさなかったとしても、内臓や心臓、脳や血管は休むことなく常に動いていますよね。止まったら死んじゃいますから。

全くからだを動かさなくてもお腹が減るのは、基礎代謝でエネルギーを使っているからです。そのため基礎代謝が高い人ほどエネルギーの効率が良くて太らないと言われています。

この基礎代謝がサウナで汗をかくと上がる、と言いたいんだと思います。

しかし『汗をかくと基礎代謝が上がる』この理屈でいくと、夏は汗をかいて基礎代謝が上がり、冬は汗を全くかかないので基礎代謝が下がることになります。でも実際は逆で、冬の方が夏よりも基礎代謝は上がります。冬は体温を上げるのにエネルギーをたくさん必要とするからです。

だからサウナみたいな暑いとこにいても基礎代謝なんて上がりません。

じゃあ、サウナで汗をかくってなんなんでしょう?

サウナの汗はただの体温調節

気温が高くなると体温が上がります。体温が上がりすぎるとからだは体温を下げるため、血管を拡げて汗を出して熱を外へ逃がそうとします。これが人の体温調節です。

サウナの汗もこれと同じで、急に暑くなって汗をかいているだけのただの体温調節です。

このとき確かに血管は拡がり血液の流れは良くなります。でもサウナから出てしまえばすぐに元に戻ります。そもそも血管を拡げるだけなら、サウナじゃなくお風呂でもいいはずです。むしろお風呂の方がからだを温めるという点では効果的でしょう。

サウナにデトックス効果はあるか?

デトックス

次に『サウナにデトックス効果があるか?』これについて考えてみました。その前にデトックスって知ってます?

デトックス(detox)とは

体内に溜まった毒物を排出させることである。 この呼び名は “detoxification”、解毒の短縮形である。 つまり、(体内から毒素や老廃物を)取り除くことである。

出典:デトックス-Wikipedia

『サウナのデトックス効果』で言う毒物とは本物の毒ではなく、からだに影響があるとされる「有害物質」や「老廃物」のことを指していると思われます。

からだに影響のある有害物質とは、カドミウム・水銀・鉛・ヒ素・アルミニウム・ベリリウムなどで食品添加物もこれに当たるようですね。

実際、食品や大気から有害物質はからだに入ります。そして有害物質がからだに入るとこれらの毒素は肝臓で分解されます。

体外に排出される割合
  • 便:75%
  • 尿:20%
  • 汗:3%
  • 爪:1%
  • 毛髪:1%

って・・・ほぼ便じゃん(゚Д゚;)

『汗』たったの3%しかデトックスの効果ないって・・・。しかもこの3%のうち99%は水分です。デトックスという意味なら快便の方がよっぽどデトックスになるでしょうね。

サウナ=デトックス効果なし

でいいんじゃね?

サウナとダイエット効果の可能性を考える

水風呂

新陳代謝の上昇なし!デトックス効果もなし!となるとサウナにダイエット効果は期待できないように思います。かつて僕もそう思っていました。

でもここ1、2年よくスーパー銭湯に行くようになって、サウナでダイエット効果も期待できるのではと思うような、あるものに気づきました。

それは、水風呂です。

サウナのある銭湯には必ずといっていいほどあるこの水風呂。最初は何のためにあるのか、その存在が謎でした。からだを温めに来ているのに水風呂って、みたいな。

でも水風呂はサウナとセットで使用することで、ものすごいパワーを発揮するんです。

水風呂に入ると血管が細くなる

さっきサウナのとこで「血管が拡がって血流は良くなる」と説明しました。これとは逆に水風呂に入ると血管は細くなります。

水風呂に入ると冷たいですよね?このとき体温を奪われないために、血管を細くして体温が外に逃げるのを防いでいるのがその理由です。

水風呂に入った感想

僕自身が水風呂に入った感想ですが、普通お風呂やサウナに長く入るとグッタリして疲れますよね?あれはからだが温まりすぎて血管が拡がり、エネルギーがダダ漏れしているからです。

そこに水風呂をプラスすると拡がった血管は細くなり、からだは再びシャキッとします。

シャキッとしたからどうした。と言われればその通りなんですが、少なくともグッタリしてからだに負担がかかるようなことはありません。血管が拡がったままだと汗をかき続けて疲労するし、ヘタすると脱水症状にもなりますからね。

サウナと水風呂交互に入ると血流は良くなる

サウナで温まり、水風呂で冷やす。再びサウナへ入り温まり、水風呂で冷やす。

これを繰り返すことで、血管は拡がったり細くなったりを繰り返します。すると血管の拡張と収縮によって中の血液はグイグイと押し流されることとなり結果、血流は活発になります。

サウナだけでも血管は拡がり血流は良くなりますが、これだと単に血管が拡がっただけで血液の勢いは心臓からの血圧だけです。しかし水風呂に入ることにより『血圧 + 血管のちから(ポンプ作用)』で血液を運ぶことができます。

つまり、サウナ&水風呂で血液の流れは恐ろしく良くなるということです。

検証データがないのでその効果は分かりませんが、僕は『サウナ&水風呂』は高血圧や冷え性、それこそダイエットにも効果が期待できると思っています。あくまで希望的観測ですが。

ただし、サウナも水風呂もからだに急激な変化が起こります。利用するときは自分の健康状態にキチンと留意してくださいね。

まとめ

今回は、サウナに代謝を上げる効果があるのか一度よく考えてみました。

結果、『水風呂との併用でサウナにはダイエット効果が期待できる』と結論づけました。そうなると、お風呂屋に水風呂があるのも健康面から見てうまいこと考えられて作られていたんだなー、と妙に感心してしまいました。

ではでは。

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