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どうも、京都府向日市リズム鍼灸院 の湯村です。
当院に来られる患者さんの中でも特に多い症状のひとつに「膝の痛み」がありますが、本気で膝の痛みを治そうと思ったら治療院での施術を受けるだけではムリです。
その指導の中でもたくさんの膝痛患者さんにやってもらっている「膝痛ストレッチ」が膝の痛みに速攻で効くので、今回はそのやり方を紹介していきます。
膝の痛みで悩んでいる方はぜひやってみてください。
ではいっきまーす(o゚∀゚)o━!!
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膝痛ストレッチの効果
膝痛ストレッチのやり方を紹介する前に「ストレッチの効果」について少し説明させてください。「ストレッチの効果」や目的について意識することでその効果は何倍も変わってくるので。
- 筋肉を緩め伸び縮みしやすくする
- 血液の循環をよくする
- 関節の動きを滑らかにする
ひとつずつ簡単に説明しときます。
1.筋肉を緩め伸び縮みしやすくする
からだは筋肉が伸びたり縮んだりすることで動いているというのはみなさんもよく知っていることでしょう。
もし筋肉が硬いと思うように動かすことができないばかりか、動くたびに関節や筋肉自体に痛みを感じることだって出てきます。
ストレッチはそういった筋肉の硬さを緩めてからだを動かしやすくするために行います。
2.血液の循環を良くする
血液をからだに流しているのは筋肉のポンプ作用の働きが大きいんですが、筋肉が硬くなるとこのポンプ作用の力が弱ります。
すると血液を運べなくなり循環が悪くなることに・・・。
ストレッチで筋肉を緩めるとポンプ作用の働きが活発になって血液の循環まで良くしてくれるんです。
3.関節の動きを滑らかにする
上の図は膝の解剖図なんですが、これを見ると膝の関節には隙間が空いているのが分かりますよね。(図の左「大腿骨」と「脛骨」の間)
この隙間は滑液(かつえき)と呼ばれる潤滑油のようなもので満たされていて、膝をスムーズに動かす助けをしてくれています。
この滑液がなくなってくると油切れのロボットのようなギシギシとした動きになるんですが、ストレッチで関節を動かすとまた滑液が出てきて動きよくなるんです。
膝痛ストレッチの注意点
それと「膝痛ストレッチの注意点」これも大事なので説明しておきます。
- 膝に水がたまっている
- 膝が熱っぽい
- 検査で膝の関節に問題があった
- ストレッチをしていると膝が痛い
- ストレッチのあと膝が痛くなる
このような人は膝痛ストレッチをやると余計に痛くなるので違う方法で治しましょう。
膝痛ストレッチのやり方
それでは膝痛ストレッチの方法を紹介していきます。
僕が膝の痛みで来られる患者さんにやってもらうストレッチは2つ。
- 太股の「表」のストレッチ
- 太股の「裏」のストレッチ
それぞれ詳しくやり方を説明していきます。
太股「表」のストレッチ
まずは太股の「表」を伸ばすストレッチから。
▲まずは壁を正面に真っすぐ立ってください。腕が伸ばせるぐらい離れるといいでしょう。
▲次に肘を伸ばして片方の手を壁につけます。手は左右どちらでも構いません。
▲壁についた手と反対の手で同側の足の甲をつかんでください。右手なら右足の甲を、左手なら左足の甲といったカンジです。
▲そしてつかんだ足を上に引っ張り上げるように引いていきます。
▲そのままの姿勢を10秒キープします。このとき太ももの「表」の筋肉が伸びている感覚があればOKです。
ストレッチのポイント
太ももの「表」をストレッチするときのポイントは、足を上に引っ張り上げたときに上半身と下半身に角度をつけること。
これはNG。このようにからだが前に倒れて上半身と下半身が一直線になると太ももの「表」は伸びないので気をつけましょう。
太股「裏」のストレッチ
続きまして、太股の「裏」を伸ばすストレッチの説明を。
▲まずは真っすぐ立つところからスタートします。狭いスペースだとやりにくいので壁からは離れてください。
▲次に手のひらを床にベタッとつけます。このとき膝はどれだけ曲げてもらっても構いません。
▲手を床につけたまま膝をゆっくりと伸ばしていきます。
▲手を床につけたまま膝を伸ばしていき「もうこれ以上は伸ばせない」というトコまでいきます。そこでストップ。
▲その体勢のまま10秒キープします。このとき太ももの「裏」の筋肉が伸びている感覚があればOKです。
ストレッチのポイント
膝を伸ばしていくと手のひらが床から離れそうになりますが少しぐらい離れてもいいですからね。
重要なのは「太ももの裏がちゃんと伸びているかどうか」ここですから。
膝痛に太股のストレッチが効く理由
ここまで膝痛に効果的な太もものストレッチを紹介してきました。ではなぜ膝の痛みに太もものストレッチが効果的なのか?これについて説明をしていきます。
太股「表」の筋肉と膝の関係
上の図はヒトの太もも(表)の解剖図ですが、これを見ると太ももの筋肉は一つじゃなくてたくさんの筋肉が重なり合っているのが分かります。
膝の位置は「膝蓋骨(しつがいこつ)」と書いてある赤矢印の場所ですが、ここには「大腿直筋(だいたいちょっきん)」「内側広筋(ないそくこうきん)」「外側広筋(がいそくこうきん)」「中間広筋(ちゅうかんこうきん)」と呼ばれる筋肉がくっついています。
これをまとめて大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と言うんですが、この太ももの「表」にある筋肉は膝を曲げたときに上下に伸びていきます。
膝の関節自体に問題がある場合は別ですが、膝が痛いのにレントゲンやMRIを撮っても関節に何の異常もない人っていますよね?
こういった人はかなりの確率で太ももの筋肉が硬くて膝が曲がらなくなっている可能性があります。だからストレッチで太ももを伸ばしてやると膝が曲がりやすくなるんです。
太股「裏」の筋肉と膝の関係
太ももの「裏」のストレッチも理屈は同じです。
太ももの「裏」には「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」「半膜様筋(はんまくようきん)」という「膝裏」にくっついている筋肉があり、これをまとめて「ハムストリング」と言います。
そしてこの太ももの「裏」の筋肉は膝を伸ばすときに上下に伸びます。
なので「膝が伸びにくい人」や「イスから立ち上がるときに痛い人」というのは太ももの裏の筋肉が硬いために膝に痛みが出ている可能性があるというわけです。
まとめ
今回は、膝の痛みに速攻で効く「膝痛ストレッチ」のやり方を紹介しました。
膝の関節に何か問題がある場合は別ですが、レントゲンやMRI検査で異常がないのに痛くてたまらないという人には今回紹介したストレッチは速攻で効果が出るものです。
膝の痛みでお悩みの方はぜひ一度やってみてください。でもくれぐれも痛い人はムリしてやらないように。
ではでは。